掲示板を作りました!『Comicology』の他にいろんなトピックがあります。どうぞ、ご参加ください。『週刊読書人』に連載された外国マンガ関連のコミック批評
Winsor MacCay(ウィンザー・マッケイ)の永遠の名作「Little Nemo in Slumberland」の和訳の復刊を!このマンガは1905〜1914年、「New York Herald」という新聞に、毎週の日曜カラーマンガ付録に載っていました。それは、吹き出し、コマ割り、効果線などを使った現代マンガ手法がはじめて使われてから10年もたたないころ、つまり現代マンガの黎明期とも言える時代でした。この豪華なカラーマンガ付録(新聞によって16ページもあった!)にさまざまなマンガが載っていたが、その中で「Little Nemo」は目立ったいました。デッサン力もすごいが、何と言ってもマッケイの幻想的な発想がすごかったです。内容はというと、ある男の子「ニモ」(見た感じでは4才ぐらい)が見る「眠りの国」の夢です。毎回、最後のコマでニモ君が起きてしまうが、次の日曜、夢の続きがちゃんと観れます。 忘れちゃいけないのは、新聞に載った原作は復刻版の倍以上の大きさがあったことです。つまり、ニモの一ページが新聞の一ページ(35×55cm)を占めていました。「ニモ」だけではなく、当時のアメリカの新聞の日曜カラー付録のマンガはだいたい「フルページ」(ページ全体)、「ハーフページ」(ページの半分)、「ワンサードページ」(ページの1/3)のどれかでした。もう一つ忘れちゃいけないのは、これはテレビどころか、ラジオさえまだ普及される前のことでした。(アメリカでラジオが本格的に普及されはじめたのは1922年頃でした。)メディアにおぼれそうな我々現代人には想像しにくいかもしれないが、この時代の人々にとって、日曜かラーマンが付録はメディアミックスの最先端で、大人も子供も、何分も何十分も書けて、一頁一頁をじっくり味わっていたと言われます。だから、復刻版で何頁も続けて読むと、本当に圧倒されます。要するに、「ニモ」は一週間一頁というペースで楽しむようにできていると思います。 |
「ニモ」の日本語版、「夢の国のリトル・ニモ」は、私は見たことがありません。翻訳は、私が尊敬している、30年以上アメリカのマンガを研究してきた小野耕世さんによるものです。しかし、日本人は馴染みのない外国のマンガをなかなか読もうとしないので、こういう和訳はすぐ絶版になってしまいます。「夢の国のリトル・ニモ」も例外ではありません。
しかしっ!!!復刊の可能性があります!「復刊ドットコム」にて、「夢の国のリトル・ニモ」の復刊の「投票」を、ただいま受け付け中です!是非是非、ニモ君に一票を!
「待てない!」という方は、どうぞ英語版を買って下さい。実は、「ニモ」の場合は言葉が読めなくても十分に楽しめます。言葉はあくまでもオマケ的なものです。

Little Nemo in the Palace of Ice, and Further Adventures
実物が見たいという方のために、2枚だけ載せていただきました。(著作権はだいぶ昔になくなりました。)1枚目は原作の英語のままです。2枚目は小生による和訳です。(これは、授業で学生に読ませるために訳したものです。)画像はかなりデカくて、一枚500KB以上です。